歯石除去で歯を守ろう🦷‼︎

「最近歯が黄色い気がする….」「口臭気になる….」などのお悩みありませんか⁇もしかしたらそれは歯周病が原因かもしれません。

今回は歯石除去についてのお話をしたいと思います💁🏼✨

歯石がつく仕組み🦷🦠

歯石とは食べカスや、細菌が集まってできる歯垢が石灰化した物のことを言います‼︎

わんちゃんがごはんを食べてから数時間後には、歯に溜まったバクテリアや唾液、食べかすによって歯垢が作られます。

歯石を取らないとどうなるの⁇

わんちゃんの歯に歯石が溜まり続けると、細菌が繁殖して感染を引き起こします😖💦

細菌感染は最終的に口だけでなく、骨や臓器などの体全体に悪影響を及ぼすこともあります。

細菌感染ってどんなのがあるの?と思った方もいるかもしれません。細菌感染が引き起こす歯周病の症状についてご紹介します‼︎

歯肉炎

歯周病の初期段階です。蓄積した歯石によって細菌が繁殖し、歯茎に炎症を起こします。

症状は歯茎の赤みや腫れ、出血などで、口臭もみられます。

歯周炎

炎症が歯茎の奥に進行している状態です。

歯と歯茎の間の「歯周ポケット」が深くなり、歯茎が後退します。また。歯や周辺組織が損傷を受け、歯を支える骨などが溶け始めます。

歯槽膿漏

重度の歯周病になると、歯の根元の「歯根」などの深い部分に膿が溜まるようになります。「歯槽膿漏」と呼ばれる状態です。

臓器の疾患

歯周病が影響するのは、口だけではありません。細菌が血流に運ばれてわんちゃんの体全体に広がり、臓器でも感染症を引き起こす可能性があります😱。

特に重大な影響を受けるのが心臓と腎臓、肝臓です。細菌性心内膜炎や腎不全などが発症するとわんちゃんの命に関わることもあります。

歯石除去(スケーリング)

専門の器具を使った歯石除去の処置を「スケーリング」といいます‼︎

スケーリングの処置には全身麻酔が必要です。

専用の器具で歯の表面や歯周ポケットの歯石をきれいに取り除いたあと、最後に歯の表面をツルツルに磨いて仕上げます🦷✨

全身麻酔って必要なの😕⁇

無麻酔で歯石除去を行なうペットサロンさんなどもありますが、わんちゃんの安全、歯石除去の効果面から、無麻酔での処置はおすすめできません。麻酔をかけずに奥歯や歯周ポケットなど隅々まできれいにすることは、ほとんど不可能です🙅🏼‼︎歯石除去の目的は『歯周病の予防、治療をする事』です。なので見える範囲の歯石を除去したとしても見えない部分に歯石が残っていればやっている意味がありません。

当日の流れ

⚠️事前予約が必要になります‼︎

 受付、お電話にてご予約下さい。

お預かり

⚠️当日は朝ごはんを抜いて12:00までに来院をお願い致します。

術前検査

血液検査、胸部レントゲンの検査を行い、麻酔・処置ができるかどうか判断します。

処置

超音波スケーラーで歯石を除去します。

※必要に応じて抜歯するか判断します。

before

after

お返し

当日の夕方(17:00以降)に処置の内容をお話しさせて頂きます。

※2、3日は柔らかいご飯を与えて下さい。又、その間はデンタルガムなど硬いものはお控え下さい

この記事を書いた人

片桐浩基

日本大学獣医内科学研修室卒業後、東京大学動物医療センター外科系研修を修了。その後、千葉県鈴木犬猫病院の勤務医として診療にあたる傍ら2022年からは日本小動物医療センター画像診断科研修医を務める。2023年、千葉県浦安市に「新浦安ペットクリニック」を開院する。
資格:JAHA総合臨床医・獣医腎泌尿器学会認定医・ペット栄養管理士